ごあいさつ

庄司昌弘の決意

私がこれまで社会活動を進める中で心の支えとしてきた本があります。内村鑑三「代表的日本人」です。刊行から百年以上が経過していますが今も多くの人の心を動かす名著です。世界に向かって真の日本人を紹介しようと、西郷隆盛をはじめとした五人の代表的日本人の生涯を描いています。
個人が最優先され、公に関しては二の次になっている現代だからこそ、無私の精神で世のため人の為に尽くした五人の代表的日本人の生涯は私の心に大きく響きました。「人がどう生きたか」それこそが人から人へと伝えられるものであり、それが魂のリレーとなります。生きるとは自己実現の道というよりも後世に生まれるまだ見ぬ誰かの歩む道を準備することであると強く思いました。
一人の行動が家を動かし、家が地域を、地域が国を動かす。未来の事を人任せにするのでは無く、自らが作り上げていくという考えのもと、世のため人のため「私」では無く、「公」のために行動する事が今こそ必要であると感じています。

庄司昌弘